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2017/07
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お休み中の話2。カネとココロ。ウチナンチュのジレンマ

写真は辺野古からも近い「わんさか大浦パーク」という道の駅で買ってきたパッションフルーツです。
亜熱帯の沖縄はフルーツが豊富で美味しいんですよ。
シークワサー始め、スナックパイン、島マンゴ、島バナナ、フルーツパパイヤなどなど、本土で流通するフルーツとはちょっと違う沖縄独特なものが色々あるんです。

さてさて、今日は昨日のお話の続きです。
このページからご覧の方は、昨日の記事から読んでくださる方が分かりやすいと思います。
取りとめの無い話なのに多数ご意見も頂きまして、ありがとうございました。


私は、沖縄に行く前に「現地の人は基地反対に違いない」と決め込んでいて、
「多くのウチナンチュたちの意見を聞いて、それをブログやお店で伝えて行こう!」
なんて、偽善的にも意気揚々と、正義感に燃えていたわけです。

沖縄に着いて、空港からレンタカー会社までのバスを待つ間の話。
沖縄ではレンタカーを借りる観光客が多いので、那覇空港には「レンタカー送迎バス専用」の乗り場があって、各レンタカー会社のバスが巡回してくるのをそこで待つんです。

私は、その乗り場にいる受付係のウチナンチュのニイニイ(お兄さん)に早速聞いてみようと、受付を済ませて尋ねました。

私「沖縄の空気はやっぱりイイですねぇ。10年以上前にはよく来てたんですが、この空気感が懐かしいです~♪」
 と沖縄好きをアピールしつつ、
 「やっぱ最近は辺野古の問題で来る人が多いんですかね?」
兄さん「いやぁ、そうでもないでしょう。今までどおり観光に来る人は多いですけどね」
私(・・・あら、そうなの??)
 「そうなんですか、、私は今回実際に辺野古の現状を見てみたくて来たんですよ」
兄さん「・・・」若干困った顔に。。

私(あれ?なんでだろ????)
 「辺野古基地はどう思われますか?反対ですか?」
兄さん(更に困った顔になって)「・・・」

しばらく間を開けて、、
兄さん「いやぁぁぁぁまぁぁねぇぇぇ。。。・・・で、お姉さんはどっちなんですか?」と逆質問。
私(私は反対だけど、もしかして、のっけから賛成派に意見を聞いてしまったのかも・・・)
 「えとね、反対でも賛成でもなく、実際のところよく分からないので知りたいんですよねぇぇぇ・・・」
 
兄さん「いやぁぁぁ。正直ねぇ。。。。」
 「・・・。」
 「いや、正直ですよぉぉ。。。」
 「・・・。」
と、ここで次の客が受付に来たので、話は中断。
その後、他の客が続けてきたり、無線連絡が入ったりと、話は中断のまま送迎バスが到着しました。
客が何人も乗りこむしばらくの間にでも
「で、どうなんですか?」と聞きなおす時間はあったのですが、何故か流れた気まずい雰囲気に、聞きなおす事は出来ませんでした。
結局、これ以降、旅の途中で入ったお店などでも、ウチナンチュの店員さんとやり取りする機会は何度もありましたが、その後一度も意見を求めることはしませんでした。
うっすらと「基地の賛成・反対」はウチナンチュに聞いてはいけないことなのかもしれない、と感じたんです。


「沖縄の人は実は基地に賛成している」
「基地が経済を支えているから、無くては困る」
「反対しているのは左翼系グループ」
「北海道からも座り込みバイトに来てるらしいよ」
自分の中では「そんなの違うでしょ!!」と全否定していた事が、もしかして本当なのかも・・と不安がよぎりました。


その後辺野古に行って、ハッキリ「基地反対」と運動に参加しているウチナンチュのお母さんに聞いてみました。

私「沖縄の人は、ここ(ゲート前テント)にもそんなに多くないみたいですけど、基地反対とか賛成とかって言わないんですか?」
お母さん「それは当然さぁ。よっぽど信頼した人でないと、賛成とか反対とかすぐには言わないよ」

!えーー!!そうなの!?なんで!?

ここから少しずつ、見えていなかったところが見えてきました。

沖縄は血族の繋がりをとても大事にする人たちで、一年に何度もある祭事を通しての、家族や親戚付き合いもかなり多いんです。
「○○さん」と言うと、「あぁ、名護の□□さんの親戚の人ね」みたいに、遠かれ近かれ、どこかで誰かと繋がっているので、
その「○○さん」が、基地関係者(莫大な税金が注ぎ込まれた高給取りな職業です)だったり、警察関係者(国=本土の指揮命令に従うべき機関)だったりすると、安易に「基地反対」とは言えないわけです。
ヘタにどちらかと意見を言うと、村八分にされたり親戚付き合いが終わってしまったりすることも多いそうです。
ウチナンチュは全員、悲惨な沖縄地上戦を身近なものとして平和教育を受けてきています。
それでも、基地関係者、警察、機動隊、自民党関係者、などが家族や親戚にいると、「基地反対」と言いたくても言えない。
また逆に、今の流れはオール沖縄で基地反対になってきているのに、自分が基地に勤めているからといって「基地賛成」とは言えない。
(但し、立場上や、また恐らく金銭の授受があって「賛成」ではなく「容認」として、一部の報道番組や右派動画に出演する人はいます)


生活するにはお金がいる。暮らしていくには、まず正義よりお金。
戦争はいやだけど、自分や家族が明日食べていけないと暮らしていけない。
弾薬庫(=人を殺すモノが置かれる場所)で働くウチナンチュ男子のおばあ(祖母)は、実際に地上戦で悲惨な目に遭っていたりする、なんて話もザラですが、そのジレンマに焦点を当てると、自分達が暮らしていけないんですよね。
自分が働く基地から、イラク戦争のときには大量の戦闘機が出て「人を殺しに行った」のが分かっていても、自分の仕事は基地の仕事、と割り切らないといけない、とか。


戦後今までずっと、良いか悪いか、正義か悪か、では到底片付けられないジレンマの上に沖縄の社会が成り立っているんですね。
そして、日本政府はこのジレンマを抱えるウチナンチュのココロの分断を大いに利用してきたんです。


「沖縄には基地負担分として莫大な地方交付金が注ぎ込まれている」
というのはよく聞く話です。

そこで、何も知らないヤマトンチュらは、
「お金もらってやってんなら、仕方ないんじゃないの?」
「まだゴネてお金欲しいワケ?大量に税金持っていきやがって」
なんて意見まで出てくるんでしょうね。

生活が豊かではない人が、目の前の大金(基地賛成)と正義(基地反対)を無理やり選択させられる。
「直接、人を殺せ」と言われているのではないので、当然お金を選択する人は相当数いるわけです。
そして、そのどちらの選択をしても、家族や親戚に非難されて、今までの平和な付き合いが無くなりいがみ合う。
親と子で、兄弟で、分断されていくんですね。
「分断」が有効な手段だと知っている政府は、じゃんじゃんお金を投入して、政府の主導権で沖縄問題を動かしてきたんです。

だから、
「基地反対!」
「戦争法案反対!」
なんて、何の躊躇もなく言えるのは、本土の人なんですよね。
これが、ゲート前にウチナンチュが多数ではなかった理由の一つでした。

ゲート前の座り込みに参加している人も、それを排除する機動隊も、ウチナンチュは顔を隠したりして撮影に映りたがらない。
本心は、ウチナンチュ同士で争いたくないんです。

この座り込み運動は毎日毎日続いていて、もう550日を越えました。一年半以上毎日です。
排除する沖縄県の機動隊員や、ゲート前のテント村を強行に撤去した沖縄県の国道事務所員もウチナンチュでしたが、精神的に参ってしまった人が大勢いるそうです。
上から「強行にやれ」と指示があっても、ココロはウチナンチュなんですよね。
そうするうちに、機動隊は本土から、警備会社も本土から大勢引き連れてやってきました。
私も一度は泊まってみたいわと思っていた高級リゾートホテルのカヌチャベイに泊まってるんだそうです。コレももちろん税金です。
ウチナンチュのジレンマを知らない彼らは、命令通りに自分の仕事をするだけで、反対運動している人達は「仕事の邪魔者」として考えられるので、何の躊躇も無く、暴力的にでも仕事ができるわけです。


この複雑な沖縄の背景を知って、レンタカーのニイニイに軽はずみにも尋ねてしまった事を、とても申し訳なく思いました。
「何も知らないヤマトンチュに何が分かるのさ?」
って、声に出さなくてもウチナンチュはみんな思ってるんです。

今、本土では「普天間移設と辺野古問題」として、何となく「辺野古」だけが問題視されているようで、私自身もそう思っていたのですが、
辺野古が問題になる前にも、新設や移設(この場合の多くはどこか一部を返還する代わりにとされるようです)や、戦闘機などの新配備を阻止しようとして、住民と政府(直接的には防衛局や県警)の間で、沖縄の各地で攻防があったそうです。
その流れがあってからの、今回の辺野古問題に繋がっているというのも、現地で見聞きして初めて知りました。
その流れの一つ、とある村の話が衝撃的で、それを知った日の晩、怒りや絶望感や悔しさや色んな感情が混ざって、なかなか寝れませんでした。

またまた長くなりましたので、この話は明日お伝えします。

昨日に引き続き、ダラダラと長ったらしい文に、あっちこっちに内容が飛んで、理解しづらい所も多いと思います。
そんな記事を最後までお読み下さって本当にありがとうございます。

※この記事で基地賛成派として基地従業員の話をクローズアップしていますが、実際には基地従業員数は約9000人(沖縄人口142万人のうちの約0.6%)で大多数を占めているわけではなく、警察関係者、防衛局関係者、基地建設会社、自衛隊関係者、などなど様々な人がいます。また、人数でいくと全体に比べて彼らは少数であっても、権力のバランスはそうではないようです。


ニュースの視点:沖縄・辺野古の闘い~映画「圧殺の海」より~
https://www.youtube.com/watch?v=zav2R1JBngA


辺野古ゲート前 早朝行動
https://www.youtube.com/watch?v=fq9Ov9fKcuQ


島ぐるみ会議
http://shimagurumi.org/


辺野古リレー
https://henokorelay.wordpress.com/


Targeted Village / 標的の村 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=raJ8vTr8r4c


リテラの記事
http://lite-ra.com/2016/01/post-1874.html


BLOGOSの記事
http://blogos.com/article/108458/


沖縄の米軍基地 ─「県外移設」を考える
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%81%AE%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0-%E3%80%8C%E7%9C%8C%E5%A4%96%E7%A7%BB%E8%A8%AD%E3%80%8D%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%93%B2%E5%93%89-ebook/dp/B0162P5QS2
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素材にも作り方にも妥協せず、焼菓子はしっかりと焼き込んで香ばしく、生菓子は絶妙な味のハーモニーと口溶けを追求し、感動するお菓子作りを目指しています。

このブログでは、日々製造するこだわりのお菓子の数々を、作り手独自のウンチクと共にご紹介していますのでごゆっくりご覧下さいませ。

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